【小さなお子さんがいても安心】フロートテレビボード、チャイルド対応型の施工例

「フロートテレビボードが欲しいけど小さな子がいるので
乗ったり扉を開けたりするのが不安」
という方は少なくありません。

大前提としてフロートテレビボードには乗らないでくださいとは
言っているのですけど子供の動きまでは予想できません。

もし乗ってしまったら?ということも製造側は考えておく必要があるということです。

目次

フロートテレビボードにもし人が乗ってしまったら?ということも製造側は考えておく必要があります

もし人が乗ってしまったら?ということも製造側は考えおく必要があります。

私がフロートテレビボードを開発したときにはすでに
人が乗っても(自分や家族が乗っても)落ない構造にするということを第一に考えていたので
そこはクリアーしていますが、一つだけ問題となるところがありました。

それは扉に乗られたら破損する恐れがあるからです。

長年オーダー家具の製作に携わっているとこういった予期せぬことは実際に起きるもので、

相当前の話でまだフロートテレビボードを開発する前のことですが
親の目が届かないところで小さなお子さんが扉をあけて乗ってしまって
破損してしまったということがありました。

それを聞いたときには「扉の破損だけで済んで良かった」と冷っとしたと同時に
家具には必要以上の強度がなければいけないと改めて思ったものです。

そんな思いから
フロートテレビボード【チャイルド対応型】を開発しましたので
こちらからご確認ください。

前置きが長くなってしまいましたが
ここから実際の施工例を紹介させていただきます。

現在リフォーム中だというお客様からのご依頼

「フロートテレビボードの存在を最近知り、
注文したいと考えたのですが、こんなにギリギリなので、
納品が間に合うかどうかお聞きしたいです。」

というメッセージをいただいたので
すぐにリフォーム業者様に向けた壁補強のしかたが分かる
資料を送りました。(図面と施工解説動画)

そうしたところリフォームを請け負う工務店から
「下地補強OK」という返事をいただけましたという報告があったので
すぐにプラン作りに入りました。

チャイルド対応型をご希望

プランについては
お客様からは「子供が小さいのでチャイルド対応型の希望です。」
とはっきり伝えられていたので時間はかからなかったので
比較的早めに製作手配をすることができました。

【チャイルド対応型】の概要は

で見ていただくとしてここからは製作過程をごらんください。

平面図を見て家の構造とテレビボード設置位置の確認

テレビボードのお問い合わせがあったら
テレビボードの図面だけを送るところが一般的ですが、
k-designではできるだけ家の平面図をいただくようにしています。

その理由は
設置を建築会社や工務店様にしていただく以上、
こちらが補強のしかたを分かりやすくするのは当たり前だからです。

ですから図面だけではなく施工マニュアル動画まで付けています。
そして必要に応じてZOOMミーティングも行っています。
(工場との打ち合わせでもYouTubeやZOOMを多用しています。)

フロートテレビボード、チャイルド対応型の図面

見た目はスタンダード型と変わりません

チャイルド対応型を考えたときに見た目のデザインを
変えないようにすると決めていました。

違いと言えば扉の引手の溝が下になったことぐらいです。

中央の扉は上に開いた時に固定され、閉じるときには
ソフトクローズとなるものです。
この金物の選択が難しかったですね。

扉が上に開くことでレコーダーの操作はしにくなるので
チャイルド対応型は両側を引き出しとしました。

フロートテレビボードの上には乗らないでくださいと言っても
小さなお子さんが乗ってしまうことはありえるという話をしましたので
乗られてもびくともしない構造にしています。

耐荷重は200kg以上と言ったのは
工場での実験の時にいくらでも物が積み上げられるので
危ないからもうやめていいよと言ったからで、

固定金具一本だけで大人の体重を支えられるので
200kgどころか単純計算でも300kgは超えるでしょう。

さらに重さに耐えれるだけの構造とするため
中が空洞であるフラッシュ構造にはしていません。

フラッシュ構造は叩くと「ポンポン」と音がするもので
市販の家具やオーダー家具のほとんどがこの構造となっていますので
これを否定するという話ではありません。

ただk-designではかつて
「フロートベンチ」まで作っていたので
頑丈な構造にしているということです。

フロートテレビボードもフロートベンチも同じ理屈

フロートテレビボードはリビングに付けたもの、
フロートベンチは玄関に付けたものという感じです。
希望さえあれば「ベンチ付フロートテレビボード」だって作れてしまいます。

十分な耐荷重があるからこそです。

製作の様子

フロートテレビボードのお客様には
出荷伝票の他に製造写真もお渡しするようにしています。
これなら安心だと思いませんか?

仕事を受けたらあとは家具屋さんにまかせることになりますが
必ず構造まで指示することにしています。
材料費を少しでも安くしたいと思うでしょうけど
k-designではフラッシュ構造はNGとしています。

完成写真を送っていただきました

オーダー家具の製造側は家具が設置された後の
設えを知る機会がとても少ないので、
お客様から完成後の写真をいただけるととても助かります。

ここからはお客様に送っていただいた写真です。
(色調と角度補正はこちらでさせていただいています)

開放的な「抜け感」

天井は吹き抜けとなっていて床もスッキリしています。
フロートテレビボードを開発した動機はまさにこれです。

フロートテレビボードについてのよくあるご質問に回答させていただきます。

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この記事を書いた人

【フロートテレビボード開発者】
2004年にフロートテレビボードを開発した家具デザイナー
従来のテレビボードの欠点を解消するために、テレビボードを浮かせて配線を収納する構造を考案
ハウスメーカーや設計事務所などから多くのオーダー家具の依頼を受けている
住宅の設計担当者やインテリアコーディネーターの講師も務めている

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