フロートテレビボードの構造を明らかにする必要性

フロートテレビボードを購入されたお客様は
デザインだけではなくどのように作られているかが気になると思います。

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フロートテレビボードはどのように作られているのか

フロートテレビボードを購入されたお客様は
デザインだけではなくどのように作られているかが気になると思います。

つまり構造も確認したいということですね。

家具は一般に骨組みをベニヤで挟むフラッシュ構造になっていますが
確かにその構造にすると重量が軽くなるばかりではなく
材料費も節約できます。

良いことばかりのように思えますが
私がフロートテレビボードを開発した時に
フラッシュ構造を取り入れることはしませんでした。

その理由は
一年二年と使ううちに自然に真ん中部分が下がることを恐れたからです。

フラッシュ構造は床置きの家具の場合は問題ありませんが
フロート、つまり浮いている状態をいつまで保てるのかに疑問を持ったからです。

ですから初めからコア材を使うことにしたのです。

支える部分が両端だけでは不十分

2004年に取引先のハウスメーカーのモデルハウスでフロートテレビボード発表して以来
数年に渡って検証をしてきましたが
支える部分が両端だけでは不十分ということが分かったのです。
つまり真ん中部分がコア材を使っても数ミリ下がってきたのです。

これには驚きました。

それも引渡し後一年ほど経ってからのことです。

当然メンテナンスに伺い補強金物を足して解消しましたが
ここで痛感したことは、ベテランの家具職人でさえ想像ができなかったということです。

家具を浮かせるなんて無茶な話だということは分かっていたので
家具職人さんには全く責任はありません。

ただ、
作ったものの検証を怠れば一年後二年後には
クレームの山となることは覚悟したほうが良いでしょう。

フロートテレビボードは最低三点支持が必要

一番大切な安全性といつまでも歪みのない状態を保つためには
最低三点支持が必要です。

家具職人さんの中には「ドッコ式なら大丈夫」という方もいますが
大丈夫ではありません。

まあこれはW寸法にもよりますが
自分は1800サイズでも三点支持にしています。

お客様の安心のために内部構造も明らかにしています

フロートテレビボードを購入されたお客様、
もしくは購入を考えている方は
デザインだけではなくどのように作られているかが気になると思いますので
構造を明らかにして安心させる必要があると思っています。

これはフロートテレビボードに限った話ではありません。

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この記事を書いた人

【フロートテレビボード開発者】
2004年にフロートテレビボードを開発した家具デザイナー
従来のテレビボードの欠点を解消するために、テレビボードを浮かせて配線を収納する構造を考案
ハウスメーカーや設計事務所などから多くのオーダー家具の依頼を受けている
住宅の設計担当者やインテリアコーディネーターの講師も務めている

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