つい先日、あるハウスメーカーのフロートテレビボードを購入したお客様から問い合わせがあり
「一年経ったらキャビネットの手前が7ミリ下がってその上に置いたテレビが手前に倒れそうになって困っています。フロートテレビボードの耐久性ってそんなものなのでしょうか教えてください」
というお問合せがありました。
そこで
今出ているフロートテレビボードの類似品は残念ながら安全性、耐久性に欠け、
熱問題、配線の自由さなどとてもおススメできるものとは言えません。と答えました。
私がもっとも開発に苦労したのはまさに安全性と耐久性を上げることでした。
(ゆえに検証期間は10年を超えたのです)
フロートテレビボードという名称については
2004年にお付き合いがあったハウメーカーの担当者が浮いたテレビボードと言うのではピンとこないので
フロートテレビボードと呼び合うようになったのが始まりです。
つい先日、あるハウスメーカーのフロートテレビボードを購入したお客様から問い合わせがあり、
一年経ったらキャビネットの手前が7ミリ下がってその上に置いたテレビが手前に倒れそうになって困って、ハウスメーカーに相談したら
施工後一年経ったので当社は責任はとれませんと言われたので
フロートテレビボードの耐久性ってそんなものなんでしょうなのでしょうか教えてください。
と言われたので、
私(カワジリデザイン)がプロデュースするフロートテレビボードは10年以上たってますが一つもそのような現象は起きていません。
と答えたら、
「じゃあ泣き寝入りするしかないんでしょうか」
と嘆いていました。
そこで補強の対処方法として、
そもそも構造が弱いので家具に詳しい職人さんに相談して、
奥行き方向まで支えられるL型の金物を用意して
歪みを矯正する定規も用意するとよいですよとアドバイスさせていただきました。
(職人さんならピンと来るはずです)
このクレームはこれで終わらせてはいけないものであり
消費者庁や家具業界団体などが、フロートテレビボードの安全性と耐久性について、
消費者に注意喚起を行うなどの取り組みが必要だと思います。
この類似のフロートテレビボードを十分な検証をせずにお客様に勧めた
ハウスメーカーの責任は大だと言わざるを得ません。
フロートテレビボードは一昨年から類似品が出回っているので
そろそろこういったクレームがあちこちで出てくるはずです。
※そのことは
クレームは半年、一年経った頃から起きてくると何度も警鐘を鳴らしています。
落下すると子供の大けがに繋がるのでとても心配しています。
これは一般の人には見分けられない部分ですが
耐久性に対して重要なのは構造です。
多くの家具はフラッシュ構造と言って骨組みを仕上げベニヤで挟んだものですが
その骨組みそのものの構造が低価格のものは強度が弱く、
高ければ強度が増しますが浮いた状態に耐えれるとは言い難いということで
カワジリデザインはフラッシュ構造ではなくすべてコア材を使用していますので歪むことはありません。
それと固定金物も壁に取り付ける形のものは奥行き方向に対して支えられないため
キャビネットの自重で手前が下がってくることは避けられません。
このことからカワジリデザインでは奥行きも支えられるブラケットという横から見たらL形の金物も
特注対応しています。
ですから
類似品を購入する際には、
安全性と耐久性を確認することを忘れないようにしてください。
落下による事故は製造側だけではなく
施工側にも責任が及ぶので
施工マニュアルもしっかりしたものなのかを確認することをお勧めします。