スマートさとシンプルデザインが特徴的なフロートテレビボードですが
多くの皆さんが「テレビボードが落ちたりしないの?」と心配していることも事実です。
私もこの浮いた形を考えたときに一番苦心したのはどのくらいまでの重さに耐えれるのかということでしたので家具以外の専門家にも相談したものです。その結果、家具だけにこだわっていては絶対実現できなかったであろう浮いた形を2004年に開発することができ、当時お付き合いのあるハウスメーカーのモデルハウスで一般公開となったのです。
それ以後この浮いたテレビボードのことを「フロートテレビボード」と命名し、最近では広く認知されるようになってきています。
100kg以上の重さには耐えれると公言していました
フロートテレビボードを支える金物は100kg以上は耐えれると公言していましたが
経験値だけで耐荷重についての説明をすることはいささか無責任なので
簡単なスケッチを工場に渡して耐荷重実験をしてもらうことにしました。
工場に渡したスケッチ
壁は最小限度の補強で実験
このフロートテレビボードは木造住宅のモジュールに合わせた形としているので
下地の補強も必要がないようにはしていますが、モジュールの数字が変わったり
建物の構造が変わると下地の追加が必要になります。
ですから実験においても最小限度の下地補強でどのくらいの数値が出るかということに興味がありました。
それでボード裏にコンパネ(12mm)を貼り、さらに固定金物をとめるビスの長さも26mmにしました。
どんどん積み上がっていく一斗缶(18kg) 216kg達成
これほど分かりやすい実験も少ないでしょう。
重さが18kgもある一斗缶が次々に積まれました。
その数なんと12缶で、18×12=216kgということになります。
この段階で工場から「これ以上乗せますか?」と言われたのですが
さすがに危ないので「200kg以上耐えれれば大丈夫です」と言い実験を止めてもらいました。
ちなみに工場からは「二人乗っても大丈夫でしたよ」と言われたので笑ってしまいました。
テレビボードの上には絶対乗らないようにしてください
このフロートテレビボードは絶対に落ちることはないとはいえ、普通の家具同様、
腰を掛けたり人が乗ることを想定して作ってはいません。
ですからキャビネットが重さに耐えれたとしても扉が破損したりするのでテレビボードの上には絶対乗らないようにしてください。
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