建築のプロ集団が束になって取り組んだ遠方(北海道発、鹿児島県着)のフロートテレビボード実例

家の建築では当たり前のことですが、
テレビボード一台のために建築のプロ集団が束になってお客様の夢の実現のために手を取り合っていると言ったらどう思いますか?
嘘かと思われるでしょうけどk-designでは毎回それが当たり前となっています。

目次

それはハウスメーカーからのお問い合わせから始まりました。

フロートテレビボードの価格表をお求めいただいた方には
今後の打ち合わせをスムーズに運べるように「ハウスメーカーの担当者様からお問い合わせをしてもらってください」と通知させていただいています。

もちろん直接の打ち合わせもしていますが、フロートテレビボードの取り付け(施工)はハウスメーカー様や工務店、建築会社様に行ってもらう必要がありますので初めからハウスメーカーの担当者様を通してお問い合わせをしていただくほうが確実だという意味です。

特に施工については下地の追加や電源、アンテナの位置も関わりますし、なんといっても施工のタイミングの調整が可能だからです。

ですからお客様は、ハウスメーカーを通してフロートテレビボードのプランを見て訂正してもらいたいところはまたハウスメーカーを通して確認できるのですからわずらわしいことは一切ありません。

これはk-designがハウスメーカー様や工務店、建築会社様、設計事務所様と豊富な打ち合わせをしているからこそできるのです。

そしてなんといっても、ここまでやっても一切無料だということです。

図面を書いてもらったら断れないとか、ハウスメーカーを通したから断りづらくなったと考えないでください。

オーダー家具屋にとって設計した上で提案するのが当たり前だからです。
(家具屋さんの中には、設計図は外注、ハウスメーカーとの打ち合わせも苦手とするところも少なくありません。)

ハウスメーカー様からのメール

ではハウスメーカー様からのメールの一部を紹介します。

お世話になります、○○ホームの○○と申します。
弊社の○○様邸というところでフロートタイプのテレビボードを検討しておりまして、
お施主様より貴社を紹介されましたので、見積もりの作成をお願いしたく、連絡させて頂きました。

というものです。

ハウスメーカー様を通した利点としては建築の専門用語を用いて打ち合わせができることです。
さらにインテリアコーデイネーターや現場担当者までをも交えて打ち合わせができる、
つまり建築のプロ集団が束になってお客様の夢の実現のために手を取り合うということです。

それも一度も顔を合わせることがないにも関わらずです。
もちろん打ち合わせにおいては顔を合わせることはどんな時代においても必須の条件だということは変わることではありません。

それからは加速的に打ち合わせが続き、
お客様が納得した時点でこちらとお客様との契約となりました。

製作模様の報告

お客様はテレビボードがどんな風に作られているか、間違いなく作られているかを心配していると思いますので
できる限り製作模様の写真を送るようにしています。

製作写真

完成写真をいただけるようにお願いする理由



オーダー家具屋の昔からの悩みは、家具を現場に納品したら終わりになるので家の完成後を見る機会が少ないということです。

つまりどういうことかと言うと、
家具を作った職人さんがどのように納まっているのかが分からないということです。

さらにお客様の反応も分からないままということも少なくありません。
これには昔から違和感を覚えていましたので現場が完成近くになったら写真を撮りに行き、
それを職人さんに渡したことを思い出します。

フロートテレビボードについては全国に送っているため私が写真を撮ることができないため、
お客様に完成写真を数枚送っていただけるようにお願いしているところです。



完成写真









加工の技術力と丁寧な扱いが要求されるメラミン



メラミンは安っぽいというイメージをいまだに持っている人もいるのかもしれませんが、

このフロートテレビボードのディテールの複雑さを一目見れば加工の難しさが分かるはずです。
あまりにも加工が難しいため予想以上の手間がかかるからという理由で断ってくる家具工場も少なくないからです。

昔は、高級家具は無垢材か銘目の練り付けベニヤで作成して塗装仕上げをしたものでしたが、
メラミンが進化し続けている現在ではホテルや美術館、宝石店の什器の大半はメラミン製になっている状況です。

質感もプロが見ても本物の木材と見違えるほどとなっています。

技術的なことを言うと、
無垢材の加工とメラミンの加工は別物です。ですからどちらが難しいかと比較できるものではありません。

ただ、塗装仕上げのものと比較した場合は仕上げの手直しができないという点ではメラミンの加工と扱いのほうが数段難しいはずです。

鏡面仕上げのメラミンに至っては特に丁寧に扱わなければいけないため職人さんも通常以上に注意する必要があります。



テレビボード一台で変わる家のインテリア



たった一台のテレビボードですが、それが家全体のインテリアをも決定づけると言ったら言い過ぎでしょうか?
私は決してそうは思いません。

なぜなら昔から数多くのハウスメーカーのモデルハウスの家具を担当してきたからです。

そして来客してきたお客様が何を見て感動したかというアンケート結果も知らされたこともあります。

するとこういうものでした。

「オーダーのシステムキッチンが良かった」 「浮いているテレビボードが欲しい」

など家具に関しての感想が多かったということでした。

ではオーダーの家具を置いていないモデルハウスではどうでしょうか、
当然家具に関する感想はあるはずもありません。

これを一概に比べることはできませんが
これから家を建てようと思うお客様の目にはどう映るのかと考えると興味深いところではあります。

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この記事を書いた人

【フロートテレビボード開発者】
2004年にフロートテレビボードを開発した家具デザイナー
従来のテレビボードの欠点を解消するために、テレビボードを浮かせて配線を収納する構造を考案
ハウスメーカーや設計事務所などから多くのオーダー家具の依頼を受けている
住宅の設計担当者やインテリアコーディネーターの講師も務めている