フロートテレビボードは軽くすれば良いと思われがちですが
それならば苦労しません。
私も開発当初は一番に軽く作ることを考えましたが
1年後2年後はどうなのかと考えたときに軽くつくる=フラッシュ構造にすることを
諦めたという経緯があります。
今となればフラッシュ構造でも可能だとは言えますが
条件次第となります。
フラッシュ構造にも差がある
軽く作るということは構造をフラッシュ構造にするということですが、
フラッシュ構造にも強度に影響を与えかねない問題があることはあまり知られてはいません。
では強度に影響を与えかねないものとは何でしょうか?
それは芯となる材料の素材です。
多くは木材のチップを凝固させたものですが、これも多種多様あるのですが
自分の経験上「これなら大丈夫」というものはありませんでした。
フラッシュ構造には致命的な欠陥がある
それとフラッシュ構造には致命的な欠陥があります。
世に出ている家具の構造は90%以上フラッシュ構造となっており
全てを否定するわけではありませんが、
重さに弱いということは避けようもない事実なのです。
キッチンの棚が食器の重さで下がってきているとか、本棚の棚が下がってきているということには覚えがあると思いますが、
テレビボードにしてもアンプなどの機器類を収納すると相当な重さになることを考えたら
フラッシュ構造では不安になるということです。
ならばどの材料を使うと良いかと言うとランバーコアを使うことが望ましいということです。
その昔は、ランバーコアの芯材までにも拘ったものですが
今では種類も減り、はっきり言って強度のより強い芯材を使ったランバーコアは
製造されなくなってしまっています。
これについては低価格競争の弊害だと思っています。
腕の良い職人さんばかりか材料まで減ってしまっているんですね。
フロートテレビボードは耐荷重を明らかにすることが大切
フロートテレビボードと検索するとたくさんの画像がヒットしますが
その構造、耐荷重が明らかにされているものはとても少ないと思っています。
なぜこのような話をするかというと「安全性」がすべてだからです。
「安全性」を担保した上で開発競争するべきですね。
こちらで耐荷重実験したときの様子はこちらです。
大人が二人座ってもビクともしなかったそうです(^_^;)
(*危険なので決して真似しないでください)
フロートテレビボードの耐荷重実験で200kg以上達成