公式のフロートテレビボードは 形も寸法も色も「一点物」

 

 

 

 

 

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あらゆる人に使ってもらいたい

 

 

私はオーダー家具屋なので
フロートテレビボードを考え出した時も、

 

あらゆる人に使ってもらいたい。

 

具体的にはどんな家にでも取り付けできるように、
そしてどんな希望に対しても応えられるようにしたいという思いが強かったので
完全オーダー対応、わかりやすく言うと

形も寸法も色も「一点物」として提供することにしました。

 

ですから
仕上げも木目から石目、抽象柄、
そして艶有りと艶なし。

 

 

 

 

頑丈な作りなので重量のあるアンプも収納できます。

 

 

さらにスリット加工の扉+排熱用の通気孔で熱を放出。

 

 

 

音によるひずみも発生しませんので

ホームシアター用の音響機器類を収納することもできます。

 

 

 

選べるカラーは1,000以上

 

さらに
フロートテレビボードについては1,000以上のカラーから選べるようにしています。

 

 

 

(900以上と書いていることもありますが、どこのメラミンメーカーでも扱えます)

 

その理由は

 

インテリアコーディネーターはカラーには絶対妥協しないからです。

 

その理由は家のしつらえ全てを含めて
コーディネートするからです。

そのカラーへのこだわり方はすごいものですよ。

 

 

 

 

 

 

フロートテレビボードを既製品化しなかった理由

 

 

 

フロートテレビボードを既製品化しなかったのは

フロートテレビボードのサイズを決めると
家の構造と間取りによっては適さないからです。

 

確かに量産することで
スケールメリットが生まれ、
多くのかたに届けられるかもしれませんが、

 

サイズや色が合わなくて
家の所定の場所に付けることができないと
諦めさせたくないという理由が一番大きなものです。

 

そして

できるだけ流通を通さない形にしたのも
テレビボードの原価率を下げたくないからでした。

 

そしてなによりも

 

テレビボードは普通の収納とは明らかに違うので
のちのちのクレームに繋がると思ったからでした。

 

私は2004年にフロートテレビボードを開発しましたが

 

家具を浮かすことに本当に問題がないかは
確信があったにせよ一定期間様子を見るまでは分からないので、

全国に向けて販売するのをやめて
アフター管理ができる範囲にとどめました。

 

そして100台ほど納品したわけですが、

おかげさまで

壁から落下するということは一度もなかったのですが、

 

2件ほど、

テレビボードの真ん中の手前が少し下がってきたというクレームがあったのです。

 

開発当時から
キャビネットは歪まないようにコア材を使っていましたが

それでも機器類の重さで徐々に下がってくることは想定外のことでした。

 

それで
テレビボードは両端だけの固定では不十分だということで

以来、ブラケットは最低でも3箇所付けることにしました。

 

 

 

取り付けをまかしっぱなしにしない

 

 

 

 

 

フロートテレビボードの取り付けは容易なものではありません。

 

ただ壁を補強すれば良いものではなく、
電気工事や壁材、クロス工事とのタイミングを合わせる必要があります。

 

ですから
現場の管理者の希望する日に届けるという配慮が欠かせません。

 

通常家具というのは

クロス前のタイミングで取り付けることが一般的です。

 

となると
コンセントの場所にはクロスが貼られていない状態なので
キャビネットには背板が必要になるということです。

 

 

 

 

 

現場完成後の場合は
背板を付けないといった具合に

取り付けのタイミングに合わせて
製作しているのです。

 

以上のことを考えると

既製品化を諦めざるを得なかったのです。

 

 

 

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この記事を書いた人

【フロートテレビボード開発者】
2004年にフロートテレビボードを開発した家具デザイナー
従来のテレビボードの欠点を解消するために、テレビボードを浮かせて配線を収納する構造を考案
ハウスメーカーや設計事務所などから多くのオーダー家具の依頼を受けている
住宅の設計担当者やインテリアコーディネーターの講師も務めている

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