フロートという言葉は「浮き」というものですが
私が2004年に開発したテレビボードが浮いているため取引先の人から
「フロートテレビボード」と呼ばれ、
2016年に全国に向けて販売を開始してからは徐々に認知されるようになっています。
目的は日本特有の狭小住宅の「狭い」を解消するためでした
日本特有の狭小住宅の「狭い」を解消するためにフロートテレビボードが生まれました
私は作り付け家具製造会社の設計担当、及び製作管理、
及び現場管理を行ってきており、
長年に渡ってハウスメーカー、ゼネコン、設計事務所から
多くのオーダー家具の設計と施工管理の依頼を請けてきました。
そして日本特有の狭小住宅の「狭い」を解消するために
2004年にフロートテレビボードを開発し、
リビングを広く美しく見せることに成功しています。
そしてどんな家にも合わせられるように完全オーダーとしています。
さらにインテリアコーディネートも
思いのままにできるようにカラーは900以上も用意しています。
フロートテレビボードができるまで
繰り返しますが、
フロートテレビボードという言葉は2004年当時はありませんでした。
というよりテレビボードを浮かせるという発想もなかったと思います。
それもそのはずで、テレビボードはキッチンの吊戸棚のようにはいかないからです。
キッチンの吊戸棚は奥行寸法が370mm前後に対して
テレビボードの奥行は最低でも400mm以上になるからです。
それを考えれば高さは奥行以上の寸法でなければなりません。
となると浮かせる必要もないということになります。
ですが以前からテレビボードの課題といえば
コンセントからの配線が雑多になり、
それを隠すように別の物を置くというように
どんどん床を狭めていくことになります。
そこでそれを解決するには
テレビボードを薄くして床から浮かせる、
さらにコンセントも内部に納めるしかないという結論に達しました。
でもどのようにして浮かせるかが
木工技術だけでは思い浮かびませんでしたが
スチール階段の設計をしていた時にこのノウハウを使えば
テレビボードを浮かせることができると確信するに至ったのです。
そして2004年に
全国で初となるフロートテレビボードを当時お付き合いのあった
ハウスメーカーのモデルハウスで公開したのです。
ですが
テレビボードを浮かせて本当に大丈夫かという
不安がなかったとは言えないので、
施工実績が溜まるまで全国販売することは避けていました。
家具を浮かせることは落下する可能性がある
家具を浮かせるということは
落下する可能性があるということです。
だからこそ、検証を重ねる必要がありました。
特にテレビボードの高さは床から45センチから50センチほどなので
椅子の座面の高さと同じようなものです。
ついつい人が腰をかけるかもしれません。
子供なら尚更です。
そして機材やメディアやゲーム機まで収納していくと
テレビボードの重量は100キロを超えるものと考えなくてはいけません。
ですから
取り付けした当時は大丈夫でも
使っていくうちに(内部に物が増えた時に)
変形したり壁から剥がれ始めたりしたら大問題です。
ですので10数年以上検証を重ねて
これなら大丈夫という確信が持てた段階で
2016年に全国販売することにしたのです。
床から浮いているのでリビングを広く美しく見せます
フロートテレビボードはおかげさまで
インテリアにこだわりを持つ方に購入されています。
完成後に送られてきた写真でそれが分かったのですが
いずれもこちらの想像を超えたインテリア空間になっているので
ごらんください。
製造過程もご確認できます
テレビボードの構造や
製作過程を知りたいと思ったことはありませんか?
自分は家具製造に関わっているので
構造を見ると家具の強度も製造原価まで把握できるので
見たいと思っているのですが、
一番見たいものは
安全に関わる部分です。
ですから
お客様にもそのことを伝えるために
納品前に
製造写真を送っています。