通常、フロートテレビボードのご依頼時に家の平面図をいただいてから設計し、
それをハウスメーカーに確認をしてもらうという流れですが、
お客様の家はすでに完成しているため電源やアンテナ線の位置は通常の位置に出ています。
ですからこの状態に合わせてフロートテレビボードを作ることにしたわけですが
現場の採寸はお客様にしていただくことを承諾してもらい、
それからお客様とのバーチャル二人三脚が始まりました。
お客様に採寸してもらう
通常は家具業者、もしくはハウスメーカーの現場担当者が採寸するものですが、
こちらは遠隔地なのでお客様に採寸してもらわなければなりません。
採寸なんてメジャーを当てれば誰もができると思われますがそうではありません。
当て方で1mm、2mmの違いがでるのです。
でもお客様はメジャーの扱いに慣れているらしく(送られてきた写真で分かります)
しっかりと寸法を伝えてくれました。
これであとは設計するだけです。
採寸については動画で説明
寸法を取り忘れないようにと念のために用意した動画です。
現場寸法に合わせて図面を書くコツ
これは不思議ですが、どんなに正確に寸法を取っても
その寸法通りに家具を作ったら入らなかったということがあります。
ですから現場寸法より2mmほど小さく作ってちょうど良いのです。
でもこの度は-4mm(-2mm振り分け)としましたが
取付完了時にお客様から
「横幅は寸法ピッタリでした!1ミリも空きませんでした。」
というメールが届いたのでヒヤッとしました。
仕上げの材料選び
仕上げの材料選びは慎重にしていただかなければならないため
手帳サイズのサンプルを現場で照らしあせてもらうことにしています。
お客様は天井部分の建材に合わせたいということでした。
天井の建材
製作開始、そして製品の出来上がりを確認していただきます
工場での製作がほぼ完了した頃にお客様に検品をしていただきます。
(工場で検品済みのためお客様に確認していただくのは打ち合わせ通りの製品になっているかどうかです)
配送完了後、お客様からの返信を待つ
通常であれば現地で職人さんが取り付けをしてくれるので
何も心配はしませんが、
この度は特例としてお客様自らが取付をするということなので
不安が少なからずありましたが、それは杞憂に終わりました。
お客様からの写真です
オーダー家具は取り付ける時には現場は進行中ということもあり
家の完成後(しつらえ後)がどうなっているのか分からないということが多いんですね。
ですからお客様から写真をいただけることはとてもありがたいのです。
では完成後(しつらえ後)の写真をごらんください。
H様 本当にありがとうございました。
[最後に]
このフロートテレビボードは職人さん以外の人が施工することは
おすすめしていません。(時には製作をお断りすることもあります。)
ですがこのテレビボードについてはお客様の熱心なご要望があり、
サイズも小さかったため一人での施工が可能と判断したため製作させていただきました。
その後H様のご協力により無事に設置も完了し、さらに写真もいただけましたので
施工例として発表することができました。
H様、
本当にありがとうございました。