フロートテレビボードは真ん中が下がってくる可能性が強い

フロートテレビボードは
浮いているので壁にしっかり固定する必要があるのですが
もう一つ盲点があります。

それは真ん中が下がってくる可能性が強いということです。

これは私がフロートテレビボードを開発した2004年頃の話ですが、

納品後半年も経った頃、
フロートテレビボードの真ん中が5mmほど下がってきたという
クレームがありました。

お話を伺うと、
納品してまもなくの頃は変化はなかったのですが
数ヶ月経った頃になんとなく真ん中が沈んで見えるということで
メジャーで測ったところ真ん中が5ミリ下がっていたということでした。

そのテレビボードに使用した固定金物(ブラケット)は両サイドの2箇所だけだったのです。

製作時にはもちろん工場の職人さんとも確認し合ったもので
自信もあったのですが、

実際起こった現象を目にしたときはショックでした。

オーダー家具の難しさをあらためて感じさせられました。

その後センターの沈みを矯正する金物を取り付けて事なきを得たのですが
それ以来フロートテレビボードには最低でも3本のブラケットを付けるようにしました。

ですから

ただ耐荷重に問題なければ良いというわけではないということです。

もう一つ言うと、
テレビボードの真ん中が沈むと扉の目違いも目立ってきます。

ですから
「何でそんなに頑丈に作るの?」
と言われるほどの構造にする必要があるということです。

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この記事を書いた人

【フロートテレビボード開発者】
2004年にフロートテレビボードを開発した家具デザイナー
従来のテレビボードの欠点を解消するために、テレビボードを浮かせて配線を収納する構造を考案
ハウスメーカーや設計事務所などから多くのオーダー家具の依頼を受けている
住宅の設計担当者やインテリアコーディネーターの講師も務めている

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