キッチンの施工過程が面白い(レア写真)【作り方の参考になります】

システムキッチンの写真というのは数多く目にしますが、
どのようにして設置されたか興味がありませんか?

ここではあえて完成写真を載せていませんので
出来上がりを想像してみてください。

プロの方は解説文にご注目ください。

目次

決してきれいな写真ばかりではないですが、キッチンの施工の手順や構造が分かります

キッチンだけではなく、オーダー家具というのは
パーツで見るとどれがどの部分なのかは分からないものです。
きれいな完成写真を見慣れている方にはきっと新鮮に映ることを期待しています。

シンクの裏側の写真です。
カウンターの厚さが気になりませんか?

キャビネットの取り付け位置を確認するために、
床の養生を慎重に剥がします。

キャビネットの扉の詳細です。
目地底には金物を埋め込んでいるところに注目してください。
(養生テープ付)

人工大理石は現場でジョイントして継ぎ目を無くすることが可能

この写真はとても貴重なものです。
なぜならまだ繋いでいないため、ジョイント部分が
はっきりと分かるからです。

接着したあとは完全に繋ぎ目が見えなくなります。

不思議な形状をしているのはなぜ?

カウンターですが、
なぜこのような形になっているのでしょうか?

それは
キッチンにはコンロを組み込む場合のカウンターの厚さは
40mm以下としなくてはいけないからです。

シンク側のカウンターの厚さは通常通りとしています。

つまり
背面側の厚さをあえて変えているということで、
高い施工技術が求められます。

カップボードもちょっと変わっています

こちらはカップボードのレンジフード部分ですが、
吊戸棚の中に組み込む形にしています。

ですから
吊戸棚の奥行寸法はレンジフードのカバーの奥行を確認してから
決めているということです。

カップボードの全体感が分かるでしょうか、
右側にはビルトインのオーブンレンジと
その下にはスライド式の炊飯器スペースを設けています。

炊飯器スペースには通気口も必要であり
内部の仕上げも難燃材としています。

もちろんスライドレールも耐荷重の確認も忘れてはいません。

テーブル込のキッチンデザインでした

 
 

実はこのアイランドキッチンは
ダイニングテーブルと一体となったものでした。

テーブルの脚も一本だけとしていますが、
当然ぶれないように下地の処理をしています。

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この記事を書いた人

【フロートテレビボード開発者】
2004年にフロートテレビボードを開発した家具デザイナー
従来のテレビボードの欠点を解消するために、テレビボードを浮かせて配線を収納する構造を考案
ハウスメーカーや設計事務所などから多くのオーダー家具の依頼を受けている
住宅の設計担当者やインテリアコーディネーターの講師も務めている

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